非常に薄く、歪みもなく焼成された乳白色の素地。
澄んだ上絵具で描く文様は、余白を生かして絵画調に。
これを引き締めるように口縁に施された銹釉など、いずれも柿右衛門様式完成期の特徴が備わった皿である。
同様のものがマイセン窯などでも写されており、ヨーロッパで人気であったことがわかる。 |
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左手を胸元にあて右手は下げ、左足をわずかに踏み出す姿の婦人像で、俗に柿右衛門人形とも呼ばれる。
御所髷という髪形、顔は柳眉に切れ長の目、かすかな紅、衣装は紅葉散らしの小袖と、桜花流水文の打ち掛けを帯でまとめている。
いずれも上質の絵具で彩色されており、無機質の人形に温かみと華やかさが加えられている。 |
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ユーモラスな表情と素朴な体躯のこの馬は、柿右衛門様式の彫塑的な製品の中で最大の大きさを誇っている。
しかし素地は比較的薄く中は空洞であるため、持ってみると意外と軽い。白い素地に黒と青の絵具で体毛を表現し、馬衣には龍文や鳳凰文、秋草文、七宝文などが鮮やかに上絵付されている。
同様の馬の置物は、本作を含め世界で五体確認されている。 |