177 鍋島青磁染付芙蓉文異形皿 製作年代 元禄(1688−1704年) h4.0cm d15.0cm

第176図に比し時代は下がるけれどもなかなかの珍品である。
これは芙蓉を染付で描いて組合せたもので青磁の部分は恐らく芙蓉の葉をかたどったものと思われる。
瀟洒なすっきりとした感じのもので、青磁と染付の振分けが誠に微妙で気が利いている。当時の硝子器か鉄器等の影響を受けたのではあるまいか、なにか日本離れのした情趣を示している。
この花も芙蓉とはなかなか判断し難い、西欧の影響が強い。