176 鍋島青磁染付唐花文皿 製作年代 延宝(1673−1681年) h4.2cm d15.9cm

これは思いきった表現である。オランダ風な唐花模様を染付で大胆に強く濃く描き、この間を縫うように青磁釉が流れている。
唐花の強烈な配置と青磁釉の調和が巧である。鍋島藩窯初期オランダ貿易の影響を受けたもので、これを積極的に取り入れた秀作である。
鍋島初期のものは模様も色彩も形式化されず見ごたえのあるものが多い。この皿などそのよい例である。気塊の盛り上がった作品である。