164 鍋島色絵桜花御所車文皿　製作年代 元禄〜正徳（1788−1716年） h4．5cm　d15．1cm
車輪に桜花を散らす文様は、極めて大胆で、色彩も華麗であり鍋島爛熟期の作品であることを思わせる。
染付を十分使い車や輪の軸を白抜きしなかなか効果的である。
器形も端正で空間をこれ程広くセン染によって覆った技法はこの皿を除いて余り見受けない。その上に桜花を奔放自在に配置してある。これが又なかなか新鮮で創意に満ちている。
これと同時代に車輪二個に桜花を散らしたものもある。