159 鍋島青磁染付雪景山水文皿 製作年代 元禄〜享保(1688−1736年) h5.7cm d20・3cm

染付と青磁を駆使して雪景を描く。全体色調が暗くないと白磁の地色を応用して雪景が描けないので、全体が夜の景色のように暗い。
もとより夜の雪景色を象徴したもので、すべてが底知れぬ静寂の中に息づいている。
色彩芸術はあらゆる色彩を殺した墨一色にすることによって、より効果的な世界を現わすることができる。
これは色彩を全く用いず、染付と青磁の濃淡に託することによって美しさを盛り上げ詩情豊かなものにしている。