158 鍋島青磁染付紫陽花文皿 製作年代 元禄〜享保(1688−1736年) h5.6cm d20.2cm

この文様は、色絵、染付、青磁染付と三種類の作品が伝世しているが何れも名品である。
上部周辺を青磁でかたどりしてその中に染付で紫陽花を器全体に描いている。
紫陽花を描いたものは鍋島に比較的多いがこの図様はこれらと比べ群を抜くものである。花弁の表現も点線で微妙に描き葉の濃淡も絶妙である。
鍋島には美しい草花を意匠化している色絵が多いが、その色絵の中にあってもこの紫陽花は異彩を放ち、青磁の着想も見事である。