157 鍋島染付花柘榴文皿 製作年代 元禄(1688−1704年) h5.7cm d20.4cm

染付の濃淡がむらなく、その技法が完成し特に壷の氷裂模様は極めて優秀である。
この壷に花柘榴を一杯に生ける。染付の輪郭線の縁どりは延びと力があり、巧な技法を駆使している。
氷裂模様の壷を見るがこれほど完成度の高いものはなく流石に大名用品である。花柘榴には色絵もあるが、華麗な色絵に劣らない風格がある。
鍋島染付も多いがそれらの中にあって次元の高い作品である。