156 鍋島染付桃文皿 製作年代 享保(1716−1736年) h5.5cm d20.5cm

桃の図は鍋島では比較的多く名品も遺されている。
これは桃花を描いた染付七寸皿の佳品である。二個の桃はいかにも豊穣でこくがある。
特に線描は鋭くセン染はよく桃の丸みを表現し余すところなく染付のよさを示している。
ここに染付のファンのたまらない魅力があるのである。器の中央に桃花を配したのも余り例がない。
それは極めてまとまりにくいからである。風格のある最高の味を発揮している。