155 鍋島青磁染付雪輪文皿 製作年代 元禄(1688−1704年) h5.2cm d20.3cm

雪輪を描いた皿は鍋島では見掛けないが、伊萬里には案外皿や徳利にこの文様がある。
これは12個の雪輪を口辺に添って配置し、そのうち5個の中心を染付で淡く染め、然もその空間を青磁で仕上げたところにこの皿の大きな創意と工夫がある。
鍋島といえば型にはまった工芸の極致と考えたら大間違いであって、このようにとんでもない斬新奇抜なものがあったのかと今更乍ら驚嘆する作品である。