148 鍋島色絵和本文皿 製作年代 元禄〜正徳(1688−1716年) h5.5cm d20.3cm

和本七冊ほ図案風に措いている。これは鍋島の手法によく見られるもので、糸巻図とか壷図はこれと傾向を同じくするものである。特に地紋表紙の中に、萩図を描いた表紙を下段に、女郎花、桔梗の表紙を中段に配し、地紋で生硬な模様をこの秋草によっていうべからざる風趣を醸しだしている。
赤の青海波に対し、染付を配するなど心にくい変化を与え藩窯陶工の非凡と細心な技巧を示している。