145 鍋島色絵紅葉波涛文皿 製作年代 元禄〜正徳(1688−1716年) h5.8cm d20.0cm

鍋島の七寸皿の中で水草繋図皿と並ぶ屈指の美しさを誇る。波涛を描いた染付の精妙巧緻、渦巻模様の濃淡が交錯する大胆雄渾の表現はいまだ鍋島に見ず異色である。
波間にある赤、黄、緑の紅葉は、波に揺られているが、ただ揺られているのではなく配置の絶妙さもさることながら、全体が活き活きとして躍動している。
葉の赤は中央を濃く、黄には茶味を加え、緑は茎に添って濃厚にし、染付も非凡であり、斬新な作品である。